聖闘士星矢二次創作の顛末2

            2016年夏、突如『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』ショック到来!!

 

●経過1

これまで現実逃避の中で聖闘士星矢を続けてきましたが、どうも車田先生原作の正統続編という作品

では、私が最も目をそむけたいハーデス編からの流れでストーリーが進んでいる事実を知り、インビジ

ブルソードの存在にパニックになりました。

まさか星矢ちゃんだけ意識も戻らずに、瀕死の状態にあるなんて…いつだって主人公していた星矢

ゃんが…ずっと一緒にいたと思っていたのに、私はこれ以上逃避の中にいてよいのか…

それに、大好きなジュネちゃんも、原作には登場していない歴然とした事実があり、聖闘士を辞めて欲

しかったのは私のエゴです。

勿論、辞めなければ彼女はキャラとして成立しないと思ったからですが、そんなことはただの妄想に

ぎないのです。

だったら、この先NDにジュネが登場する可能性があるかもしれません。その時になって、傷付くことを

恐れいつまでも逃げていても、私はただ時を止めていただけになってしまいます。

再度ジャンプ連載時の聖闘士星矢から読み返し、考察し、ジュネがきちんと聖闘士で在り続ける道を、

ファンとしてしっかり受け止める決意をしました。

すぐに全巻を購入して怖かったNDを読破しました。

読んでみると、星矢ちゃんのことは心配ですが、それでも主人公だから!と信じる気持ちになれました。

沙織が絶対に助けると頑張っている姿が、私に希望を与えてくれたのです。

これも何十年も経過して、私が大人になったからでしょうか…作品として純粋にNDを面白いと感じる

とができたのです。

思うところはいろいろありましたが、まずはジュネがここに登場する日のために、私はできる部分から地

道に頑張る決意を固めました。

 

 

●経過2

聖闘士でありながら、瞬を止めに来るまでに一度も戦わなかったあろうジュネ。

もしアンドロメダ島で黄金聖闘士と対決していたならば、何らかの理由があって彼女は生き延び日本に

辿り着けたに違いありません。

これまで引退することばかり考えていた私は、全く逆の発想をすべく、ジュネを聖闘士として戦わせる所

から考察を開始しました。戦うことは嫌いです。本来ならば誰にも傷つき傷つけあってほしくありません。

でも、聖衣がなくても同じように大切なものを守るために立ち向かった星矢ちゃん達のストーリーを二次

創作してきた私にとって、逆もまた然り、聖衣があって戦っていてもそれが漫画表現の血みどろとは、真

実違うところにあるのかもしれないと考えることができました。

NDは特に過去に逆行しており、本質としては肉体的に過去に飛んでいるかは微妙な線かと思えたし、

車田先生はあくまで漫画表現を用いているだけと、結構都合よくすり替えられるようになりました(笑)。

なので、これまでの自分とは全く違う方向で、それでもジュネは勿論のこと、瞬も沙織も星矢ちゃんもみ

んながキャラとして分裂しないように、自分なりに真正面からぶつかろうと思いました。

 

 

●経過3

カメレオン座の聖衣については、前頁にリンクを張った「ここにいること」の作成段階でも次第に固まって

きましたが、聖衣の分解図(外側:フォルム)しか設定がないことをいいことに、自由に本質について考察

させていただきました。それから一応技(笑)の名前や威力についてもあれこれグーグル先生の翻訳と格

闘しながら、妄想の日々は結構楽しかったです!

←このイメージイラストを描いてすぐpixivに上げたので、日付

7/25で驚いています(笑)

ケースBの日々から二週間でここまで漕ぎ着けていたとは。

『カメレオン座の聖衣・潜在から顕在への物質化段階』です。

勝手気まま設定ですが、カメレオン座の聖衣の特異性と能力

について考察して行くと、非常にアンドロメダ座の聖衣と共通

点が多くなり、私得でした。

結局、カメレオン座は宇宙の理に最も則っている聖衣の設定

にしたので、聖闘士本人が装着すると思えば光の粒が集まる

ように、物の形を取ることになります。潜在→顕在と考えた後で、

一輝も潜在型だったことに気付きました(笑)。

(そこから修復屋についても考えたのは、また別な時に…)

走り書きで「アフロディーテvsジュネ戦」も完成し、そこに至るまでのストーリーを遡って構築しなければ

ならなくなりました。

また、原作におけるジュネの最大の謎は、エチオピア出身であるのに白人という点です。

かつてのケースBでは遭難という理由にしたものの、今回の原作の流れを踏襲したケースでは、聖闘士

になる経緯も一から考え直す必要がありました。

そこで本当にひどい設定でしたが、絶対に聖闘士にならざるを得なかった事情や、小宇宙、聖衣とも

都合よく絡めることができて、アフロディーテ戦が書けたのだと思います。

 

 

●経緯4.

ジュネがキャラとして分裂せずに聖闘士を続けるための二次創作ですが、それと同時にいくつか解決し

たい問題を織り込み、30年間抱えてきたものを払拭したくなりました。

ハーデス編にて、瞬は「生きることそのもの」がまるで罪であるかのように、全人類を代表して矢面に立

たされ心を打ちのめされました。当時はそれが本当に苦しくて辛くて、私はなかったことと葬り、戦いのな

い二次創作に没頭していたわけです。

しかし、NDで瞬は何事もなかったかのようにすっきりとした顔付きで登場していたのを見て、違う人になっ

たのかと思うほど、彼の中でいろんな問題が片付いて今日のNDがあるのだと気付きました。

だから瞬をNDにまで持っていく作業を、自分のために行うことにしたのです。瞬もキャラとして分裂せず

に生きて行けるように、私が納得していたいだけなのですが。

車田先生が思う瞬とは違うとしても、原作の表面に出てこない陰の部分で、こんなことがあって表に繋が

っているのかもしれない…というちょっと尊大な(笑)妄想に捕らわれてきました。

ジュネの考察自体がまさにそれなので、これはあくまでもなんちゃって聖闘士星矢の立ち位置で、『聖闘

士星矢異聞』と銘打ちスタートすることに決めました。

つまり、原作に則っての隙間産業、捏造事業シリーズのタイトルです。

 

 

●経緯5

個人的にもこの10年ほどで転機があり、明日どうなるかわからない身の上になったせいか、「死」に

いて考えることが多くなっていました。ケースBの「ここにいること」で、瞬とジュネの師匠が亡くなる時など、

何を思ったのか…とぼんやりと考えたのが始まりでした。

聖闘士星矢自体も生と死がいつも隣り合わせで、いつでも付きまとう問題でもあります。

原作を再度読み直しメモを取り、年表を作成し(笑)、準備を進めていくうちに、自然と書きたいことも描

くべきことも明確になり、やはり自分のための創作活動だと身に沁みて感じました。

スタートはやはりアンドロメダ島…再度、原作に沿った方向で、瞬とジュネを見つめ直す作業に入りまし

た。

そこで、原作でもほとんど出番なく殺されてしまったダイダロス先生と、初めて私は向き合うこととなり

す。

あまり出番がなかったのを利用させて頂き、瞬がこんなに優しいまま強くいられて、なおかつこじらせて

難儀な性格になっているのは、全てダイダロス先生の教育と影響力の賜物かと思うのです。

必然的にダイダロス先生が、私の理想の先生や上司みたいな人物像になる羽目に(笑)。

享年19歳にして、若かりし頃より老成していたのだろう…と思わずにいられない少年です。

図らずも、そんなダイダロスを細かく描くことになり、自然と解決しておきたい問題に答えが出て、モヤ

モヤを解消して行くことができました。

仮面のしきたりや掟についてもそうですし、沙織が守りたかった「ひと」のことも、ひとの罪と併せてとり

あえず答えが出せてすっきりしました。

原作に則った瞬ジュネになって行くため、一旦は完結かと思われた引退三部作を、結局引退しないバ

ジョンの三部作で描くこととなりました。

シリーズ名に「聖闘士星矢異聞」が付きますが、「ここにいること」「ほんとうのこれから」「そして あした」

の三作で、ハーデス編のラストまで書きました。

あくまで異聞なので、原作の表層にはもう出てこないジュネでも、聖闘士を辞めていないなら、物語の

陰で聖闘士として生きて瞬と再会できていてほしい…その一念=執念でした。

こちらのジュネが聖闘士を続けているパターンをケースAとすることにしました。

ケースAバージョンの三作は、ネットでは公開するつもりはありませんでしたが、そのうちUPできるよう

になれば、このサイトは二次創作置場なので記録として残す気持ちになってきました。

2016年の11月にめでたく完成し、その後番外編などどんどん展開することになろうとは…その当時の

私は全く予想していませんでした。

ケースA終了で達成感に浸っていた頃には(笑)。        

 

 

2017.1.12 『聖闘士星矢異聞』アンドロメダ島回顧録番外〜しあわせのかたち〜 

 

終わったという舌の根も乾かぬうちに、番外編をpixivに掲載したのが、こんな日付でした。

どうしても突発で書きたくなった話で…プラスどこまでも最も清らかなお人設定で(笑)。

原作の初期の頃までは瞬はイケイケ系だったので、アニメ初期もあんな感じだったのかと推測します。

私の中ではその為人でずっと妄想してきてしまったので、原作からNDまで路線を貫くと、清らかでない

自分には清らかさがとても難しい部分でしたが、頑張ってみたつもりです。

ケースAでは、「好き」という言葉など直接表現を避けて、如何に好きを表現するかに挑みました。

 

 

2017.3.2 『聖闘士星矢異聞』 伝令−Kのいる風景

 

調子に乗って、一旦終わったはずの『異聞』シリーズとして、原作の裏側を想像→捏造しながらストーリー

の疑問点とモヤモヤを消化する話が出来上がりました。

なんだか突然一枚の聖戦の絵画のシーンが浮かんできて、それを光政氏に話している青年が…これって

誰?状態でしたが、元々城戸家の謎を解明したかったので渡りに船でして、そもそも一連の聖戦という

物差しを用意している方々がいるから周期的に起きている事象に基づき創作して行きました。

取り上げた課題は以下の通りです。

@百人が全員城戸光政の子だったのは何故?

 百人以上子を儲け、しかも年齢の近い男児を一挙にこしらえたには、光政に何か深い理由があったの

では

A光政は何故一人であんなアテネ郊外を彷徨っていたの?突然傷だらけの少年に神聖闘士だなんて

言われて即信じますか?

 彷徨っていた経緯と、光政が得心する理由を考えました。

B沙織は何故「孫娘」なの?

 沙織の父か母になれる年齢の光政の子供が戸籍上存在したはずで、当然自分の子にしても良かった

のに、あえて孫にしたい理由があったのでは

C馴染みのない日本の差し金で、聖闘士候補生に百人も見事受け入れてもらえたのは何故?サガもいい

人の時ばかりではなかったろうに。

 スタート時では、まだ各修業地は聖域に従順だったと思われます。聖域がグラード財団を受け入れた

理由を考えました。

D子供達は孤児院に入れられたはずなのに、何故氷河だけは母と暮らして、その母まで一緒に日本に

来ることになっていたの?

 最大の謎。これはもう隙間産業捏造事業にならざるを得ませんでした。

 

ざっとこんなところで、どうしても一人狂言回しの役割がいないと、この貧相な脳みそでは組み立てられ

ませんした。それが聖戦の絵画を語っていた彼…だったようです(笑)

その例のあの人の名前はどうしても付けられなかったので、アルファベットで済ませました。神様の中で

実は一番大好きなお方です。

あくまでも『異聞』の立ち位置をどうぞご理解下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

小説ページにリンクも貼りましたが、ちゃんとページを作っていきたいと思います。

 

 

          2017.4.20 『聖闘士星矢異聞』 誰がカシオスを殺したか     

          

再度原作を読み返した私が最も泣けたシーン…それはカシオスが絶命する経緯でありました。三十年経て

ば自分も変わるものですね…

致しかた無いとはいえ、ここでカシオスが命を捧げなくてはならない意味を、自分の中で消化したくて創作し

ました。

人殺しをどうとも感じていなかったカシオスは、己の最期を迎えた時にいったい何を想うのだろうと、また

死ぬ時のことが頭の中を駆け巡りました。

ある意味、星矢ちゃんたち以上に罪深いであろう彼も「ひと」です。最後はシャイナさんのために命を懸ける

行いをしたわけですが、自殺は絶対に行けないと思っている私にはすっきりとしないし、いくら尊いように

見える行為でも決して褒められたものではないという気持ちも込めました。

ぶっちゃカシオスは勝手に命を捧げたし、ストーリー上必要と車田先生が判断した結果です。

でも、遺された者=シャイナと、追い込まれた者=アイオリアにとっては、深い後悔と自責の念がもたらされ

たことでしょう…

そんなモヤモヤと死生観みたいなもので、このお話は出来ています。

また、アテナとしての沙織も、自分の命題であるような矛盾と次第に葛藤して行き、きちんと向き合い、ND

に繋がって欲しい思いも込めました!

話が長くなりそうだったので、一応カシオス区切りで終わりにしましたが、いろいろ考察して行くうちに、シャ

イナの仮面についてのことだったり(ジュネとは別な意味で…)、本当は不遇すぎるアイオリアのことや、これ

まで黄金聖闘士チームなどあまり眼中になかった竹脇が(笑)なんだか次々回収していきたくなり、瞬ジュネ

で完結したはずの『聖闘士星矢異聞』は、シリーズとして今後も展開しそうな予感です。

とりあえず原作に基づくシリアス路線のケースAです。

次は、もし書けたらこの続きでシャイナとアイオリアあたりの話か、もしくはたぶん聖衣関係の話で、今まで

選択肢になかったシオンたん(笑)やムウなど聖域の謎に密着!!のお話が書けたら自分楽しいです(笑)

 

 

2017.6.6 『行くぜ!東京ディズニーランド』有意義な一日のご提案

 

シリアスで行くかと思われた矢先、冬に考えていた気楽なドキュメンタリー系創作に心が移ってしまいました。

とうとう妄想も最高潮、ディズニーランドにやってきましたー!!

ぴくりとも動けない星矢ちゃんですが、脳内では溌剌と生きてほしくて、ケースBのジュネ引退バーションの方で

展開です。

そもそも、ディズニーリゾートを満喫するために裏ワザだかなんだか、スケジュールを組むサイドビジネス的な

ものがあると知って驚き、そんなのでお金取られるなら、私もできうる限りの経験を提示して無料のプランで

みなさんに楽しんでいただきたくて、星矢ちゃんたちに代行してもらうことにしました。

まず、プランと、有意義な一日を送るために必須な作戦会議をpixivに投稿しました。

当日編もあるのですが、その壮大な妄想は、もしも書けたら載せていきます。

辛いランド生活…もしもジュネちゃんのような麗しい女の子が私の隣を歩いていたら…幾度となくそんな妄想に

助けられ、虚しく辛いイースターの日々を乗り越えました…実は爆烈逃避のための産物でした。

 

 

 

 

           

                 

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